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2023年10月20日の「金曜ロードショー」で映画「余命10年」が放送されます。
不治の病で余命10年を宣告された20歳の主人公茉莉(まつり)と元同級生の和人(かずと)が同総会で再会し、悲しくて苦しい、でも幸せな恋愛模様を描いた、涙なくしては見られないラブストーリーです。
初めて映画を見た人は、この作品のいろいろなことが気になると思います。
これって実話?和君って実在するの?
最後のシーンの意味が気になる!
この記事では、「余命10年」のかずくんや居酒屋まつりは実在するのか、どこまでが実話なのか、最後のシーンの意味についてまとめています。
引用:「余命10年」公式
作品が実話に基づいているとなると、気になるのが茉莉の恋人・和人が実在するのかということではないでしょうか。
結論、和人が実在する人物かどうかは語られていません。
大学卒業後に不治の病が発覚した小坂さんが、当時実際に恋人であった相手との物語を書いたのか、もしくは生きて叶えたかった理想の恋愛を書いたのか、真相は語られないままとなってしまいました。
✓場所提供は世田谷区の「炭火焼鳥 太美屋(たびや)」
✓居酒屋まつりという店名ではない
映画の中で出てきた和人のお店「居酒屋まつり」は世田谷区の奥沢にある「炭火焼鳥 太美屋(たびや)」で撮影されました。
なんと、太美屋(たびや)の店主と、藤井監督がは学生時代知り合いだったことから、余命10年の撮影を太美屋で行うことになったんだそうです。
お店の雰囲気や、お客さんとの距離の近さなど、とっても素敵なお店でしたよね!
店名 | 炭火焼鳥 太美屋(たびや) |
住所 | 東京都世田谷区奥沢4-28-4 丸岡ビル 1F |
アクセス | 奥沢駅から99m |
炭火焼鳥 太美屋 / 奥沢 pic.twitter.com/8ldGZYt2gX
— ビール注ぎたて名人 (@tsugitate_blog) June 10, 2022
実話とフィクションの融合
映画「余命10年」は原作者小坂流加さんによる小説をもとに映画化されました。
そもそもこの原作である小説と、映画自体も内容が異なっており、どちらも実話に基づいたフィクションです。
小説では茉莉と和人の2人に焦点を絞った恋愛模様や心情が物語の大半ですが、映画では、藤井道人監督の“恋愛面だけでなく、家族や友人たちとしっかり向き合った茉莉の10年を描きたい”という思いから原作と大きく改変されました。
そのため、原作である小説より、映画はより実話に近いと言えます。
実際に映画の茉莉と、原作者の小坂流加さんを比較するとこのような共通点があります。
小坂流加 | 高林茉莉 |
---|---|
原発性肺高血圧症 | 肺動脈性肺高血圧症※ |
余命10年 | 余命10年 |
小説家 | コラムライター |
小説「余命10年」を出版 | 小説「余命10年」を出版 |
※原発性肺高血圧症は肺動脈性肺高血圧症に名称変更されています
原作者である小坂流加さんと、主人公高林茉莉は同じも難病を患っており余命10年の宣告をされていました。
原作での茉莉はアニメやコスプレを愛しマンガ執筆に取り組んでいましたが、映画ではライターとして働き最終的には自分の死までの人生をまとめた作品ををこの世に遺すという設定に変更されており、より実際の小坂流加さんに寄せて作られたことがわかります。
一方で、映画では2人姉妹として描かれていましたが、実際の小坂さんは4人姉妹の末っ子であったり、病気を発症した年齢や亡くなった年齢など、実際とは異なる点も多々あり、まさに実話とフィクションの融合といえます。
映画「余命10年」を見て、最後のシーンが気になったという人は多いのではないでしょうか。
最後のシーンでは、
花束を持って誰かと電話をしながら桜並木を歩く和人に、突風が吹き桜が舞います。茉莉と和人は出会って間もないころにも桜並木で突風に吹かれ笑いあった過去がありました。
突風が止み、和人が目を開けた先には楽しそうに並んで歩く茉莉と和人の姿がありました。
そしてその姿に微笑み、和人はまた1人で歩き出すのです。
このシーンで、映画は終了します。
最後にシーンに
「なぜ花束を持っているの?」
「新しい恋人に会いに行くのかな?」
「茉莉が退院したってこと?」
などの様々な考察がされました。
真相はわかりませんが、下記のような意味ではないかと推測します。
- 話の相手は茉莉との共通の友人であるタケルもしくは沙苗
- 和人は花束を持って茉莉のお墓参りに行くところ
- 懐かしい突風に吹かれ、2人の理想の姿の幻覚を見た和人
- 茉莉との思い出を胸に、また未来に歩き出す。
名前 | 小坂流加(こさか るか) |
生年月日 | 1978年7月4日 |
逝去日 | 2017年2月27日 |
享年 | 38歳 |
職業 | 小説家 |
出身 | 静岡県三島市 |
映画「余命10年」の原作である小説の作者は小坂流加さんです。
静岡県三島市で四人姉妹の末っ子として生まれました。子供のころから小説を書くことが好きだったという小坂さんは、大学卒業後に原発性肺高血圧症を発症しながら執筆活動を続け、「余命10年」を自費出版として文芸社に持ち込み、書籍化が決定しました。
そして文庫版の編集が終わった直後に症状が悪化し、2017年2月に38歳という若さでこの世を去りました。
亡くなる前には家族に「家族の中で最後に生まれた私が、最初死ぬなんてなぜ?」という疑問を投げかけたという小坂さん。主人公の茉莉と同じように、大切な人たちと楽しいことをたくさんしたい、【生きたい】と最後まで強く願い続けた人生だったことが分かります。
「余命10年」は映画化の影響もうけ、累計80万部を超えるベストセラーとなりました。
そして亡くなった小坂さんのパソコンに残っていた遺作となる「生きてさえいれば」も18年に文庫で刊行され、2作で100万部を超える大ヒットとなりました。
この記事では、「余命10年」のかずくんや居酒屋まつりは実在するのか、どこまでが実話なのか、最後のシーンの意味をまとめました。
- 作品は実話とフィクションの融合
- かずくんが実在するかは分かっていない
- 最後のシーンは
原作には小坂流加さんの想いが、そして映画は、小坂さんの想いに家族や映画スタッフ、多くの人の想いが重なって作り上げられたように思います。
小坂流加さんが最後の時間をかけて書き上げたこの作品が、これからも多くの人に届き愛されますように。
私達、家族3人肺高血圧症で、皆、同じ薬を使用しています。
今は良い薬が出来て、皆、効いています。でも、それぞれ余命数年です。激しい運動をすれば苦しくなります。見た目は分からないので、自分で守らないとね!
きっと作者も色んな事したかったんだろうな~
人生の豊かさは、生きた時間のみで測れない!