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「媽祖祭(まそさい)」とは?媽祖の誕生や開催時期・開催場所を調査

皆さんは媽祖祭を知っていますか?

台湾の二大巡礼の1つで、毎年10万人を超える人々が参加・熱狂するお祭りです。

本記事では、媽祖祭とはどんなお祭りなのか、媽祖様の由来や開催時期・開催場所などをまとめています。

「媽祖祭(まそさい)」とは?

毎年、旧暦の3月に開催されている、100年以上の歴史を持つ台湾最大の宗教イベントです。

漁業・航海の守護神として台湾で最も信仰を集めている女神「媽祖(まそ)」。その媽祖様の誕生日を祝うために各地の媽祖廟から出てきた媽祖様の乗る神輿が徒歩で台湾各地を回り、その後を追い多くの参拝客たちが一緒に移動をするのです。

神輿が通る各地では灯篭が立ったり、信者たちが屋台で飲食を提供したり爆竹を鳴らしたりし、世界で有数の盛り上がりともいえるお祭りの1つです。

中でも台中市大甲区にある有名な「大甲鎮欄宮」から出発する媽祖の巡礼は最も大規模であり、参拝客は30万人以上と言われています。

媽祖の誕生

媽祖は実在していた人物であり、建隆元年(960年)の中国北宋時代に福建省の小さな漁村にある林家で生まれました。誕生の際には特別な存在である兆候を示してか、部屋中が赤い光と香りで包まれていたと言われています。

生後1か月が過ぎても泣かなかったため、“黙”の字を入れ「林黙娘(りんもうにゃん)」と名付けられました。

林黙娘は幼いころから才知に長けており、16歳のころには神通力を使い各地で悪や災難を退け病を癒し、多くの人たちを助けていました。そのため「通玄の霊女」と崇拝されるようになっていきます。

しかし、彼女の父親が海難事故で行方不明となってしまい、嘆き悲しんだ林黙娘は旅立ち、その後神になったと言われています。父を探しに船を出して遭難してしまったという伝承もあります。様々な修行を終え昇天した媽祖は、まだ29歳でした。

天に召された後も、たびたび赤い衣装を纏い海岸に現れては難民を救助する姿が見られました。人々はそんな彼女を崇拝するため廟(先祖を祭る建物)を建設するのです。

台湾には福建省南部から船に乗ってわたってきた開拓移民者が数多く存在していました。彼らが海を渡る際に媽祖に無事を祈りました。そして無事に台湾に到着できた人々が“媽祖のおかげ”を感謝の意を持ち、台湾のいたるところに媽祖廟を建設していきました。

媽祖祭の開催時期

毎年媽祖様の誕生日である旧暦の3月23日前後で行われます。

具体的な日程は毎年旧暦1月15日の夜に神意を伺って巡行の日取りが決まるので、直前までイベントの正確な日程が決まらないのも特徴です。

媽祖祭の開催場所

巡礼のコースは毎年同じで、台中市大甲区にある有名な「大甲鎮欄宮」を出発し、彰化県、雲林県と南下しながら、最終目的地である嘉義県の新港にある媽祖廟、奉天宮を目指します。そして戻ってきてスタート地点の代行鎮欄宮に戻ります。

距離は全長で300kmを超え、9日間にわたって多くの参拝者たちが媽祖様の乗った神輿と一緒に移動します。

日本の媽祖祭

実は日本でも毎年媽祖祭が行われています。

横浜中華街では、2006年3月に媽祖廟が開廟しました。これを記念し、毎年3月21日に媽祖祭が行われています。

当日は午前中に媽祖廟で新生児成長祈願の祈祷が行われ、神殿の外から見学することもできます。そして1番の見どころが午後から行われる神輿巡行(パレード)です。

媽祖様の乗る神輿とともに、中国舞踊や獅子舞などが横浜中華街を練り歩きます。屋台などもあり中華街全体がお祭りのように賑わいます。

名称横濱媽祖廟 媽祖祭
住所神奈川県横浜市中区山下町136
アクセスみなとみらい線「元町・中華街駅」より徒歩3分
JR根岸線「石川町駅」より徒歩10分
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まとめ

本記事では台湾の「媽祖祭」とはどんなお祭りか、媽祖の誕生や開催時期・開催場所についてまとめました。

このお祭りは観光客にもとても人気があり、媽祖祭への参加を目的に台湾を訪れる人も多くいます。台湾の街中が活気に溢れる世界有数規模のお祭りに1度は参加してみたいですね。

まずは日本で行われる媽祖祭に参加してみるのもいいかもしれません。

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