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宮崎駿監督による不朽の名作「風の谷のナウシカ」。
皆さんはその作品の主題歌「風の谷のナウシカ」をご存知でしょうか?
ジブリが好きでのサウンドトラックなどを聞いたことがある人は知っている名曲で、ミュージシャンの松本隆さんが作詞、細野晴臣さんが作曲を務め、今も多くの人に愛されています。
そういえば、映画の中で主題歌って流れないよね?
歌がひどすぎるって聞いたことあるけど本当なの?
この記事では映画「風の谷のナウシカ」で主題歌の曲が流れない理由についてまとめています。
風の谷のナウシカの主題歌として認識されている名曲「風の谷のナウシカ」は劇中では一切使われていません。その理由はさまざま言われていますが、大きく3つにまとめました。
- あくまでシンボルテーマソング
- 宮崎駿監督が気に入らなかった
- 安田成美の歌がひどすぎた
① あくまでシンボルテーマソング
そもそもこの曲は、「風の谷のナウシカ」や、上映当時の予告で使われていたこともあり主題歌と認識されがちですが、実は「シンボルテーマソング」です。
いわゆるイメージソングとしての起用で、映画公開前のプロモーション用に作られたと言われています。
映画「風の谷のナウシカ」のシンボルテーマソング!
— フリージア🐔 (@freesia8p) December 14, 2020
扱いとしては、映画のテーマソングではない!
安田成美さん、木梨憲武さんの妻か😅
#mp8090
② 宮崎駿監督が気に入らなかった
この作品の監督である宮崎駿さんが、この曲を気に入らなかったと言われています。曲自体はとてもいい曲ですが、宮崎駿監督のイメージする「風の谷のナウシカ」の世界観に合わなかったとか。
作曲を手掛けた細野晴臣さんと、この楽曲をカバーした坂本龍一さんが2015年に行った対談では、このように語られています。
細野晴臣 坂本君のをね、聴きましょうよ。
坂本龍一 いきますか。僕は安田成美さんが歌っているオリジナルが好きだからカバーしたんですけど……。
細野 僕も好きだった。
坂本 宮崎駿監督は気に入らなかったという、いわくつきの。
細野 そうらしいね。監督には一回会ったんですよ、作る前に。話したの、ナウシカについて。絵コンテもあったので。曲をつくるにあたって、いろいろ聞いて、これは東ヨーロッパの感じですかね? とかね。なんかピントがはずれていたのかもしれない(笑)。趣味が合わなかったんだろうね。映画のなかでは安田成美バージョンは使われなかったんだな。
坂本 でも安田成美さんの声はナウシカみたいで……。
細野 当時はまだ幼かったんですよ、デビューしたてですよ。歌唱指導をしたりして。聴いてみましょうよ。
引用:OPEMERS
やはりこの楽曲に対し、宮崎駿監督が気に入らなかったという事が分かります。
これによって風の谷のナウシカは劇中で流れることはなく、当時の上映前と上映後に映画館によって流れることがあるという、「幻のテーマソング」とも言われるようになりました。
③ 安田成美の歌がひどすぎた
「風の谷のナウシカ」を当時歌っていたのは、女優で木梨憲武さんの奥様でもある安田成美さんです。
当時、「風の谷のナウシカ」のアニメ映画化にあたり募集されたイメージガールのオーディションで約7500人の中からグランプリを獲得し、同映画のイメージソングである「風の谷のナウシカ」で歌手デビューを果たしました。
デビュー間もない安田成美さんの歌声は消して上手いと言えるものではなく、これに宮崎駿監督が激怒した、なんて噂もあるほどです。
収録されたものは気になるほど下手な印象はありませんが、どうやらとある歌番組で披露した時に、音を外しまくり酷評に繋がってしまった、という説があります。。
下手すぎて宮崎監督がキレたという
— Isa (@IsaPentora) February 1, 2022
安田成美の「風の谷のナウシカ」
今聴いても確かに下手だよなぁ…
安田成美は年齢以上に大人っぽくて
素敵なんだけど、歌はなぁ…
歌詞もナウシカ(とくに漫画版を知ってると)には合わない
けど、いい曲だとは思うから
手嶌葵でリメイクしてくんないかな
- 風の谷のナウシカ~オープニング
- 王蟲の暴走
- 風の谷
- 虫愛ずる姫
- クシャナの侵略
- 王蟲との交流
- 腐海にて
- ペジテの全滅
- メーヴェとコルベットの戦い
- 蘇る巨神兵
- ナウシカ・レクイエム
- 「鳥の人」~エンディング~
① 風の谷のナウシカ~オープニング
風の谷のナウシカの世界観そのもの、といえる悲壮感も感じつつも壮大な楽曲でこれから始まる物語を盛り上げます。
オープニングに加え、劇中でアレンジバージョンも聞くことができますよ。
② 王蟲の暴走
この楽曲は3つのパートで構成されていて、それぞれに違った曲調になっています。
③ 風の谷
ユパが風の谷に到着し、村人たちに囲まれて話をするシーンで流れるのがこの楽曲です。
使われている楽器の音色が特徴的ですよね。
④ 虫愛ずる姫
ナウシカが砂漠から風の谷へ帰るシーンや、傷ついた牛アブを腐海に送り出すシーンで使わている楽曲です。
そのそのナウシカは、平安時代の代表的な短編物語集「堤中納言物語」の中に出てくる虫をこよなく愛するお姫様「蟲愛づる姫君」にインスピレーションを受けているとも言われていますよね。
⑤ クシャナの侵略
この楽曲は、クシャが登場するシーンや、風の谷の人々が避難するシーン等、様々な場面で使われており、悲壮感漂う楽曲です。
⑥ 王蟲との交流
風の谷のナウシカの楽曲といえば、この曲を思い出す人も多いのではないでしょうか。
この歌声は当時4歳だった久石譲さんの娘さんが歌っていることでも有名ですよね!
⑦ 腐海にて
この曲も劇中の様々なシーンで使われており、全く知らない世界に迷い込んだ気持になるような神秘的な楽曲ですよね。
⑧ ペジテの全滅
壊滅状態となってしまったペジテに、ナウシカとアスベルが訪れるシーンで使われている楽曲です。
動揺や悲しみ、怒りなど複雑な感情を見事に表現した楽曲です!
⑨ メーヴェとコルベットの戦い
ペジテの飛行機から飛び立ったナウシカを追うトルメキアコルベットとの戦いのシーンで使われており、聞いているだけで早足になりそうな、危機迫る状況にぴったりの楽曲です。
⑩ 蘇る巨神兵
途中で雰囲気がガラッと変わる2部構成で作られている楽曲で、1部は酸の海に入ろうとした傷ついた王蟲の子を、ナウシカがかばい王蟲がナウシカをいたわる、という温かいシーンで、2部はユパが巨神兵について話すシーンなどで使われています。
⑪ ナウシカ・レクイエム
前半は感動的なシーンで流れる楽曲で、後半は王蟲との交流と同様です。
⑫ 「鳥の人」~エンディング~
映画のクライマックスでの大ババ様のセリフである「その者、青き衣をまといて」からはじまる名シーンのBGMとして使われている楽曲です。
作品のエンディングにぴったりの壮大でこれまでの特徴的な楽曲の数々と比べても、いい意味でシンプルな作りになっていますよね。
この記事では映画「風の谷のナウシカ」で主題歌の曲が流れない理由についてまとめました。
✔あくまでシンボルテーマソング
✔宮崎駿監督が気に入らなかった
✔安田成美の歌がひどすぎた
当時映画館で「風の谷のナウシカ」を聞けることを楽しみにしていた人は、とてもがっかりしたそうです。
劇中で楽曲が使われなかった理由はさまざまありますが、「風の谷のナウシカ」は当時も現在も変わらず愛され続けている名曲であることに変わりません。
今後は風の谷のナウシカはもちろん、劇中の楽曲にも注目して作品を楽しんでみてくださいね♪